西尾市・愛知県内 家庭ゴミベスト1への道
- 清走中運営事務局

- 9 時間前
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〜「清走中」× 市民団体Amor a MikawaOne プロジェクトが生んだ地域住民の行動変容〜

美しい自然や街並みの中に散らばるポイ捨てゴミは、地域住民の日常生活や環境に大きな負担をかける深刻な社会問題となっています。
愛知県西尾市は、2021年度市民一人当たりが一日に出した家庭系可燃ごみの量が623gで、愛知県内の市でワースト1でした。
そんな中、市民団体Amor a MikawaOne プロジェクト様と、ゲーム感覚で参加できるゴミ拾いイベント「清走中 西尾編vol.3」を開催しました。
このイベントは、楽しさを入口として地域の清掃活動に参加し、ゴミ問題の解決と意識の向上を目指す新たな挑戦です。
本記事では、愛知県西尾市で100年後の地球の幸せを三河湾からつくろうと活動している、市民団体「Amor a MikawaOne プロジェクト」とゲーム感覚ゴミ拾いイベント「清走中」のコラボレーションによって生み出された成果について詳しくご紹介します。
自治体や企業の皆様にとって、地域課題解決のヒントとなれば幸いです。
西尾市は2014年度から9年連続、一人あたりの家庭ゴミ排出量が愛知県内ワースト1位という記録を続けてきました。
2021年度の統計によると、西尾市民1人あたり1日約623gの可燃ゴミを排出し、これは県の平均約514gを大きく上回っています。
お菓子の箱や食品の包装などの雑がみをリサイクルして資源化するには、分別が欠かせません。
しかし、西尾市の可燃ゴミの約4割は、リサイクル可能な紙類やプラスチック類であるにもかかわらず、正しく資源回収に回されていません。
この分別の不徹底が、ゴミ排出量の増加や処理費用の膨張につながっているため、西尾市は啓発活動や分別ルールの簡素化に努めて、住民の意識改革と行動変容を促すことが必要です。
さらに、ゴミ処理にかかる費用は年間約20億円、1日あたり約550万円という莫大な額となっており、市の財政を圧迫している上に、西尾市の焼却施設の処理能力を超えてしまう恐れも指摘されています。

「清走中」は、株式会社Gabが展開する「ゴミ拾い」と「ゲーム」を融合させた新感覚のゴミ拾いイベントです。ゴミ拾いに対する「敷居が高い」というイメージや参加のハードルを大幅に下げ、誰もが気軽に楽しみながら地域の環境美化に貢献できる仕組みを作っています。

イベント中、参加者はチームに分かれ、スマートフォンを利用して与えられたミッションをクリアしながら、街中のゴミを拾うことでポイントを獲得していきます。ゴミの種類や重量、ミッション達成度に応じたポイントが付与され、ポイント上位者には地域の特産品などが賞品として贈られます。
このように「清走中」は、単なる清掃活動を超えて、ゲームや参加者同士の交流を取り入れることで、地域住民と環境の双方にとって持続可能な価値を創出し続けています。
三河湾の豊かな自然環境を守るために設立された市民団体「Amor a MikawaOneプロジェクト」(以下、Amor)は、西尾市を中心に地域環境の改善と住民の環境意識向上を目指す活動を展開しています。
「清走中」は単なるゴミ拾いイベントではありません。参加者に新たな体験価値を提供し、地域にとって大きな課題解決の手段、さらには持続可能な海洋保全を目指す取り組みとして展開してきました。
「Amor」と「清走中」は2023年から、双方が強みを持ち寄り、「西尾市」という土地に特化した活動を開始し、地域の環境改善を推進してきました。
このプロジェクトは市民、企業、行政の協働によって成り立ち、ゴミ問題の解決に向けた意識の浸透と行動変容に大きく寄与しています。




「清走中 西尾編vol.3」は一色漁港周辺を舞台に開催されました。
参加者はミッション達成を目指してエリア内のゴミを拾いながら、クイズミッションや空き缶フィッシングなど、楽しみながら西尾市の特性について考えたり、地域課題に沿ったミッションに挑戦しました。
左2枚:実際に配信されたクイズミッション、右:空き缶フィッシングの様子
また、分別意識向上のために「分別鬼ごっこ」といった仕掛けを導入し、ゲームを楽しみながら正しいゴミの分別が自然に学べる仕組みをつくりました。
子どもをはじめ、参加者全員が積極的に分別に参加。またイベントを通して分別意識そのものの向上も図りました。
左は使用した6枚のパネル。 正しい分別ができればミッションクリア

イベントは、単なる清掃活動の枠を超え、地域の未来を担う持続可能な環境活動のモデルケースとして、多くの人に愛され続けています。
参加者は義務感ではなく、純粋な好奇心や楽しさから参加し、イベントを通じて西尾への愛着と興味を深めています。
西尾市をテーマにしたゲームミッションは、地域の魅力を再発見するきっかけにもなっており、参加者の93.9%が「満足」と回答しました。
さらに、90.9%の参加者が、イベント参加後に環境意識が著しく向上したと答えています。遊びながらの学びと体験が、単なる一過性のイベントではなく、心に残る意識変革をもたらしています。
西尾市長が「清走中」に参加し、西尾市ゴミ減量課が産業廃棄物のクイズやゴミ問題を考案するなど、自治体と市民団体が一体となって「清走中 西尾編vol.3」の成功に尽力しました。市長の直接参加は地域住民の関心を高め、イベントへの参加動機を強める効果を生み出しました。
このように、行政の全面的な協力と市民団体の熱意が合わさることで、西尾の街をきれいにするという地域全体の動きが大きく広がり、地域の環境改善と住民の行動変容を加速させています。
さらに、地域のご当地キャラクターの「まんてんくん」と「あさりん」もゲームエリアに登場し、子どもや参加者の関心を引き付け、イベントに彩りを加えました。

1時間半に及ぶ清掃時間で参加者は60キロ以上のゴミを回収。ペットボトル242本やビン・缶427本、さらには3.5キロを超えるタバコの吸い殻も集まりました。
こうした大規模なゴミ回収は地域の美観を劇的に向上させ、住民の誇りにもつながっています。

西尾市の事例に見るように、「清走中」は単なるゴミ拾いイベントではなく、地域の楽しさと課題解決を一体化させ、参加者の意識を変え、地域の未来を創る革新的なモデルです。
楽しいからこそ参加が続き、地域への愛着も深まります。
また、新たな資金調達モデルの確立や地域連携による持続可能性が高いことも大きな特徴です。義務感ではなく「楽しい」という入り口が、多くの人を巻き込み、環境美化と社会課題解決を加速させています。
清走中は、今後も多くの地域と手を取り合い、楽しく効果的な地域課題解決を目指します。課題をお持ちの自治体様、ぜひ一緒に「清走中」で新しい風を起こしましょう。
お気軽にお問い合わせください!
株式会社Gab「清走中」に関するお問い合わせ
公式コーポレートサイト:https://corp.seisouchu.com/#form
メール: seisouchu@gab.tokyo
取材協力(主催者):沼田市企画政策課 主査 小林様
執筆(企画・運営):Amor a MikawaOne プロジェクト
本記事は2025年の直接取材に基づいて執筆されています。























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